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天国と地獄(1963) 開始より1:57![]() 「天国と地獄」は黒澤監督作品のベストワンと推す人も多い傑作で、私も大好きな作品だ。 写真の場面はついに犯人が特定され、刑事達が夜の横浜伊勢佐木町で尾行をするシーンだ。 この作品は真夏の暑い盛りという設定の作品である。(「聖地巡礼」参照) しかしこのオープンセットでの撮影は1月の下旬に行われた。 東宝撮影所屋外にある銀座の街角のセットを伊勢佐木町風に改造したということだ。 犯人や刑事達、通行人は真夏の服装で演技している。しかし1月の夜は極寒だ。吐く息が白くならないように口に氷を含んでの演技だったという。 しかし、うだるような暑さの真夏の伊勢佐木町で尾行する刑事の口から、煙草も吸ってないのに一瞬、白い息が出てしまった・・・ |
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モスラ対ゴジラ(1964) 開始より0:12![]() ホテルの一室での興行師、熊山(田島義文)。背後に絵皿が飾ってあるのに注目してほしい。そして壁に架けられた絵とサイドボードに置かれた本のようなもの。 |
![]() そしてここに写っている二人の小美人(ザ・ピーナツ)は作り物ではなく本人だ。 小美人は30センチ足らずの身長なので、約6倍の大きさで作ったセットの中で演技をしている。 絵皿や絵や本、壁紙の色調や質感、本当に良く出来ている。 小美人はこの後、ソファーなどの置かれた床を逃げるのだが、そのあたりの様子も素晴らしい。作り物という感じがしないので、通常サイズと6倍サイズの切り替えが自然で、物語に自然に入り込める。 しかし静止画でよく見ると、本の位置、額と絵皿の位置関係など、通常サイズのセットと拡大サイズのセットで微妙に違っているのだが、それこそ「重箱の隅をつつく」というものだろう。 本題はそんなことではなく、この絵皿が他の作品にも登場しているという、まあそれだけの話なのだ。次の写真を見てほしい。 |
社長洋行記(1962) 開始より0:13![]() この「社長洋行記」、1962年の公開だ。「モスラ対ゴジラ」は1964年。この営業部長(加東大介)宅に登場する絵皿は「モスラ対ゴジラ」からの使い回しではなく、こちらの方が先だということが面白い。 「モスラ対ゴジラ」では小美人の小ささを表現するために「ありもの」の小道具を元に、その6倍のサイズの小道具(?)を作ったのだ。 「社長洋行記」では何気なく置かれた小道具が「モスラ対ゴジラ」 では大きな役割を担ったことになる。 |
社長紳士録(1964) 開始より0:45![]() この「社長紳士録」は「モスラ対ゴジラ」と同年の1964年の作品だが、ここにも同じ絵皿が登場している。 この絵皿、まだ撮影所の倉庫に眠っているのだろうか。 |
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クレージー黄金作戦(1967) 開始より0:29 ハワイを訪れた町田心乱(植木等)、板垣重金(ハナ肇)、梨本金男(谷啓)の三人はワイキキの浜辺で日光浴を楽しんでいる。すると植木がおもむろにウクレレを取り出し、加山雄三の曲「二人だけの海」を唄いだす。 とたんに浜辺にいた女の子達が集まりだすが、植木の歌を遮るように唄いだす本物の加山雄三が現れる。すると女の子達はみんなそちらへ移ってしまう、というシーン。 クレージー映画に突然若大将が現れ、植木、加山、夢の顔合わせというわけなのだが・・・。 このシーンの流れを順を追って見てみよう。 |
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植木が唄うと女の子達が集まり出す。ここは間違いなくワイキキ海岸だ。 女性についた番号については後ほど。 |
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続いて若大将が唄いだすと女の子はそっちに行ってしまう。ここもワイキキ海岸だ。ハナ、植木、谷の代演の三人は向こうを向いている。 「Hilton Hawaiian Village GUESTS ONLY」とプリントされたビーチチェアが見える。 |
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上の場面と同一のカットだ。カメラがズームアップすると本物の加山であることがわかる。 女性に付いた番号は、水着の模様、髪の色などから最初の場面の女性と同一人物と思われる。ということは、クレージー、加山の撮影時それぞれに、同じ水着を着た同じ女性にもう一度集まってもらったことになる。 |
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そしてその加山を恨めしそうに見るクレージーの三人。なんとここは神奈川県の江ノ島付近の海岸だ。 砂浜には椰子の木に見えるように木の幹が立てられている。 |
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ここで突然撮影所での加山に切り替わる。女性は6人しかいない。さすがにワイキキでの女性達とは違う女性達になってしまっている。 加山の弾いているギターはワイキキで弾いていたのと同一のようだ。 |
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そしてまた江ノ島付近の海岸。 ホテル名がプリントされたワイキキにあったのと同じビーチチェアを使っている。ハワイから持って来たのだろうか。 茅ヶ崎沖にある烏帽子岩(えぼしいわ)が遥か水平線に見える。 |
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面白いのはクレージーの三人も加山も、ワイキキにいなかったわけじゃないということ。ただ同時にはいなかったというだけのこと。 「南太平洋の若大将」がこの「クレージー黄金作戦」と同じ1967年公開なので、加山のカットはそのとき撮られたのだろうか。 それと何といっても圧巻なのは、ニセ植木、ハナ、谷の後姿が似過ぎていること。完璧である。これはすごいと思う。 |
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964) 開始より1:15 |
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サルノ王国の王女(若林映子)の暗殺を企む一味が濃紺のメルセデス・ベンツに乗って山道を走っている。 型は分からないがとにかくベンツだ。 左ハンドル仕様という所にも注目しておいてほしい。 |
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キングギドラの攻撃でガケ崩れがおき、ベンツは下敷きになってしまう。 これはミニチュアによる撮影だ。けっこう大きいスケールで作ってあるのだろう。同じ型のベンツがよく再現されている。 |
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つぶれた車から這い出そうとする一味。 いや、これはベンツじゃないぞ! ピラーの形状や後ドアの開く方向から見て間違いなく初代トヨペットクラウンだ。 前席にいる伊吹徹が窓から身を乗り出して右ハンドルだということを見えにくくしているようにも見える。 |
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